安全第一への取り組み

私の整体院では「治る、治らない」以前に「安全=怪我をさせない」「安心=不安にさせない」ことを大事にしています。

整体では筋肉や骨格を調整することで体に変化を起こします。

良い方向に変化させれば症状は改善されます。

しかし悪い方向に変化すれば症状は改善されないし、場合によっては体を痛めてしまうこともあります。

安全は当たり前では無い

整体院を選ぶのに「そこの整体院は安全か?」ということを基準いする方は少ないと思います。

それは、安全なことは最低限守られているものという意識があるのかもしれません。

ジェットコースターを楽しめるのは安全が保証されているからです。

安全なのは当たり前ではありません。

安全は意識して作るものなのです。

安全に体を調整できる知識をもつ

体には壊れやすい部分、触れられると怖さを感じる部分があります。

壊れやすい部分を理解理解していることは、患者さんの体を調整するうえで最低限持っていないといけないものです。

壊れやすい部分については、できるだけ触れないで調整する方法を取ります。

また、関節を動かす場合は施術者が他動的に動かすよりも、患者さん本人に動いてもらうほうが、痛い動作や怖い動きは無意識に避けてもらえるので安全です。

  • 手の平の向きによっては、肩は脱臼の危険があることを理解したうえで施術をおこなう。
  • 膝の裏は壊れやすい部分なので、調整には注意が必要なので、必要がない場合は触らない。
  • こめかみのあたりを調整する場合は、怖さを出さないように、反対の手を目尻に当ててガードするようにする。
  • 50歳以降の女性は骨密度が低いかもしれないので、骨折のリスクがある。

・・・などなど、安全に対する知識は常にアップデートできるようにしています。

安全に体を調整できる技術をもつ

私がおこなう整体では、グイグイ体重をかけてるような力任せの施術や、腰や首をバキバキ鳴らすような怖い施術はおこないません。

言葉で説明するのは難しいのですが、筋肉を押すのではなく、引きの刺激で無理なく筋肉を緩めます。

そのためノドやお腹などのデリケートな部分も、怖さもなく安全に調整することができます。

気軽に話ができる雰囲気つくり

安全にもっとも重要なのは、気軽にコミュニケーションをとれる関係性です。

「やめてほしいことは断れる」「疑問に思うことは、気軽に聞ける」「痛いこと、不快なことを我慢させない」そんな雰囲気作りが大切と考えています。

患者さんは施術者にどうしても遠慮がちになります。

そのため

「刺激は強ければ効果が高いわけではないので、痛かったら遠慮しないで言ってくださいね」

「問診でも色々聞きましたが、思い出したこと、気になったことがあったら教えてくださいね」

「ストレッチの強さはどうですか?気持ちよく筋肉伸びる感覚になっていますか?」

「刺激の強さはどうですか?痛くないですか?」

こんな当たり前のコミュニケーションを大事にしています。

痛くしない

体を調整するときの刺激は強ければ効くということではありません。

強すぎる刺激は、筋肉の緊張を強くして逆に固くしてしまうこともあります。

痛みや不快感は、口元や肩の筋肉の緊張に出ます。

刺激が強すぎるときは口元が「キュッ」と緊張します。

口元を観察することで、調度よい適切な刺激を入れることができます。

急に体に触れない

急に筋肉を押されたり、動かされるとビックリして、無意識な防御反応をおこして体を緊張さます。

そのため「次はここを調整しますね」と声を掛けたり、まず洋服のシワに触れて「今からここに触れますよ」というサインを送り、意識を調整する部分に持っていってもらってから触れるようにしています。

無意識な防御反応は事故につながります。

そのため腰に痛みがって、腰を意識しながら動いた時はぎっくり腰にはなりづらいものです。

しかし、くしゃみや、何気ない動作でぎっくり腰になるときは、腰には意識がいってなく無意識に動作しています。

逃げられるように押さえつけない

熱いやかんに触れたときには「パッ」と手を引いて反射的に逃げるように、痛みを感じたときには「サッ」と逃げてもらえるように体を押さえつけない、逃げられるような「逃げ道」を作って施術するようにしています。

患者さんに自分で動いてもらう

患者さんは痛い動作、やりづらい動作は基本的に避けるものです。

そのため、私が患者さんの腕や脚を持って動かすのではなく、「膝を深く曲げてください!」というように、患者さん自身に動いてもらうようにしています。

ぎっくり腰で動けないような場合でも動きのサポートはしますが、基本的には患者さん本人に動いてもらうほうが安全です。

患者さんを観察します

刺激が強すぎて痛い時、怖いとき、不安なとき、患者さんは無意識であっても反応がでます。

口元がキュッとたったり、目元に力が入ったり、呼吸を止めたり、肩や背中お尻などの筋肉を固くします。

そういうサインが出たときには、「大丈夫ですか?」と声をかけます。

患者さんの答えによっては、刺激を弱めたり、調整する順番を変えたり、調整のやり方を変えたりなどすることで安全に調整することができるようになります。

万一のために傷害保険に加入しています

患者さんは「安全は当たり前のもの」と思っているかもしれませんが、私は当たり前のものではなく、「意識して作るもの」だと思っています。そのため2003年の開業以来、事故は一度もおこしていません。

それでも今後事故がおこる可能性はゼロではありません。

安全に絶対は無いという心構えで施術をしていますが、万一の事故に対して日本治療協会の傷害保険に加入しています。

「治る、治らない」以前に「安全に、そして怪我をさせない」を最低限のお約束にできるようにしています。