肩こりが原因の頭痛
日常生活でこんなことはありませんか?
- スマホやパソコンで作業していると頭が痛くなる
- ときどき頭が痛くなるけれど、しばらくすると治る
放っておいても大丈夫な気もするけど、ちょっと気になるものです。
頭痛はさまざまな原因で起こりますが、ほとんどの頭痛は緊張型頭痛であって特に危険でない頭痛と言われます。しかし、中には命に関わるような頭痛もあります。
ここでは危険でない頭痛と命に関わるような危険な頭痛の見分け方や、自分でもできる頭痛の対処法を紹介します。
肩こりからの頭痛は肩こり改善で軽減する
日本人に極めて多い頭痛が、肩こりから起こる「緊張型頭痛」です。
日本で緊張型頭痛に悩まされている人は、推定2000万人以上いると言われています。
緊張型頭痛は、現代人特有のある2つの問題が特に大きな要因となっているといわれます。
1つ目は長時間のスマホの使用やパソコンでの業務、そして2つ目はの要因はストレスです。
長時間のスマホの使用やパソコンでの業務
現代人にとって、スマホやパソコンは日常生活で無くてはならないものとなっています。
スマホは長い時間使いがちになり、目の酷使や首を前に突き出した姿勢での使用、パソコンについても画面を集中してみることでの目の酷使、丸まった姿勢での長時間の使用が首や肩の筋肉を強張らせて肩こり、首コリの大きな要因となります。
筋肉の上には神経が走っているので、肩こりになるとその神経が刺激され頭が痛くなってしまうのです。そのため、首や肩のコリをほぐすと、症状の軽減につながることが多いのです。
肩こりを軽減する家でもできるセルフケアを2つお伝えします。
- 肩甲骨を大きく動かす動的ストレッチ
肘を曲げて肩甲骨を前から後ろへ大きく回し、続けて後ろから前にも大きく回します。回す回数はだいたい5回ずつくらいでゆっくり大きく動かすのがポイントです。 - 凝り固まった首を伸ばすストレッチ
後頭部で両手を組んでおへそを見るように首を前に倒して、腕の重さで首の後ろを伸ばします。一回につき15秒ほど、一日のうち2~3回できるといいと思います。
頭痛薬を飲むタイミング
市販の頭痛薬を使用するときはタイミングだ大事です。
痛くなりきってから飲むのではなく、痛くなりはじめたら飲む。
頭痛薬は早めに飲むことで効果を最大限に引き出すことができます。
ストレスは肩こりの原因になる
強いストレスは筋肉を緊張させます。また血流も悪くさせます。
これによりストレスは肩や首のコリを強くしてします。
そのためストレスの解消が肩こりの軽減につながり、結果として緊張型頭痛の改善につながります。
好きな音楽を聞いたりするなど、リラックスすることが大切です。
頭痛ダイアリーをつける
これらの対策をおこなっても痛みが緩和しない場合は、緊張型頭痛でない可能性もあります。
そんなときには別の対策が有効になります。
それは頭痛ダイアリーをつけることです。
頭痛が起きたときの様子を日記として記入し、頭痛が起きたときの共通事項を見つけるのです。
頭痛ダイアリーに記入するのは
- 頭痛の強さ
- 日常への影響
- 吐き気など、頭痛以外の症状
- 使った薬
- 食べたもの
- その他に気づいたこと・・・など
頭痛をおこさせる要素を確認できたら、原因をさけることができます。また避けることができない場合でも、頭痛薬を適切に使用することができるようになります。
ある患者さんは、頭痛ダイアリーを見返すことで、気圧の変化で頭痛が起きることを突き止めました。
頭痛がでるのは、天気が悪くなる前と回復するとき。
雨が降ってしまえば気圧は安定しますし、天気が回復しきってしまえばやはり気圧は安定するので頭痛は回復します。
以前から天気が悪くなるときに頭が痛くなることには気がついていたそうですが、頭痛ダイアリーをつけることで、気圧が変化しているときが良くないということがわかったそうです。
原因がわかったことで心構えができストレスが少なくなり、また薬も適切に使えるようになったそうです。
ここまでの対策を試してみても頭痛が改善しない場合は、病院の受信をお勧めします。
ドクターは「こんなタイミングで頭痛が起きるなら、こんな疾患も考えられる」とか「薬はどれくらい有効だろうか」など頭痛ダイアリーを診断に役立てることができます。
命に関わる頭痛を見分ける
ここからは急を要する頭痛についてお伝えします。
多くの頭痛は命には関わることは少ないとはいいますが、対処が時間との勝負というような頭痛もあります。注意したいものです。
すぐに病院に行ったほうがよい頭痛には3つのサインがあります。
- 今までまったく頭痛が無かった人が急に頭痛を発症した。
特に50歳以上は要注意
⇒クモ膜下出血など、非常に危険な頭痛が疑われる - 今までとは全く違う痛みや、突然起こる頭痛
突然起きた頭痛とは、「本のこのページを読んでいたときに起きた」など説明ができるものなど、痛みが出たタイミングが明確なものを言います。
⇒クモ膜下出血の恐れがある - 意識障害を伴う頭痛
「頭痛があったうえで意識も何かぼんやりしている」とか「意識がなくなってしまった」などのケースは非常に危険です。こういう場合も急いで病院に行ってください。
⇒クモ膜下出血、脳出血、脳炎、髄膜炎も想定されます。
頭痛に関するまとめ
自分でできる改善策
- 首や肩まわりの筋肉をほぐす
- アロマや音楽でリラックス
- 頭痛ダイアリーを書く
病院に行ったほうがいい頭痛
- 自分でできる改善策をおこなっても軽減しない場合
- 頭痛持ちでないのに頭痛を発症した場合(特に50歳以上の人)
- 今までと違う頭の痛みや突然起こる頭痛が出た場合
- 意識障害を伴う頭痛の場合
これらに限らず頭痛は、他のびょうきを知らせるサインかもしれません。
不調が続く場合は病院を受信することをお勧めします。
病院で緊張型頭痛や片頭痛など診断されなかなか改善されない場合は、当院など肩こり改善に特化した整体をお試しくになってみることも検討ください。
