腰痛が慢性化していることに気づいていない人もいます
一般的に3ヶ月以上続く腰痛のことを慢性腰痛と言います。
腰痛には「痛」という字がついているので、日常的に腰が痛いのが慢性腰痛だと思いがちですが、
痛みを感じていなくても、3ヶ月以上腰が悪い状態が続いてると考えたほうがしっくり判りやすいと思います。
家の雨漏りに例えると、雨さえ降らなければ雨漏りで困ることはありませんが、
屋根には穴が空いているので雨が降るという条件が揃うと雨漏りします。
慢性腰痛も、腰が悪い状態がベースにあるので、そこに条件が揃うと痛みとして出てきます。
慢性腰痛とは、どんな腰の状態なのでしょう?
- 疲れがたまると痛くなる
- 疲れをためなければ痛くならない
- 痛くなっても疲れが抜ければ痛みも収まる
- 重いものを持つと痛い
- 重いものを持たなければ平気
- どうしてもの時はコルセットをすれば何とかなる
- 腰を反らせると痛い
- 腰を反らさなければ大丈夫
人は無意識に痛みを避けるため、痛みが出る動作はしなくなります。
疲れをためなければ・・・、重いものを持たなければ・・・、腰を反らさなければ・・・、
これらは痛みの出る条件を避けているだけで、すべて慢性腰痛です。
腰が悪くない人であれば、疲れが溜まっても、重いものを持っても、腰を反らしても平気です。
他に、こんな状態も3ヶ月以上続いていれば慢性腰痛です。
- 痛いと痛くないを繰り返している
- 何度かぎっくり腰を経験している
- 立ち上がる時に腰が伸びないが、伸び切れば平気になる
- 朝だけ腰が痛いが、動き出すと平気になる
- あぐらで座っていると腰が張ってくる
潜在的腰痛
自分が慢性腰痛だと気づいていない状態を、私は「潜在的腰痛」と呼んでいます。
潜在的腰痛は、バーベキューのときの炭火のようです。
一見すると火がついていないように見えるのですが、実は赤々と燃えていて誤って触ると大火傷をします。
潜在的腰痛患者は、本人に腰が悪いという自覚が無いが、チェックしてみると腰に痛みを抱えています。
- 腰の筋肉を押すと痛い
- 腰の筋肉にコリがある
- 前屈、後屈、ひねり、側屈など動作してみると腰が痛む
腰の痛みを慢性化させないで!
腰痛は慢性化すると治るのに時間がかかるようになってしまうからです。
私は、「そのうち良くなるだろう」と腰痛初期の対処方法を誤ったために、慢性腰痛になってしまいました。
その結果15年腰痛に悩まされました。
あなたにはそんな思いはしてほしくないのです。
3ヶ月以上続く腰の痛みを慢性腰痛といいます。
当たり前ですが、どんな腰痛もはじめは慢性化はしてはいません。
だから、腰痛は3ヶ月たってしまう前に治し切ることが重要なのです。
腰痛は再発しやすいと言われまが、実は痛みが無くなっただけで治し切っていないケースが多くあります。
何日も雨が降らないから、雨漏りが治ったと勘違いしてしまうことに似ています。
もしあなたの腰痛が3ヶ月以上続いているのであれば、時間はかかりますがしっかり治し切るようにしてください。