全身を調整します
頭のてっぺんからつま先まで、全身を調整します
一回の施術の中で全身を調整する
全身を調整することは、手間も時間もかかります。しかし、手間と時間を掛けてでも全身を調整することで腰痛が早く改善し、また症状の戻りが少なくなります。
腰痛が早く改善できるのは、腰以外の調整をおこなうから
腰痛を治したいのに、腰以外の調整をおこなうとは?
多くの場合、腰痛の原因は腰にはありません。腰以外の部分にあります。
それは首であったり、肩甲骨や股関節の動きの悪さだったり、姿勢の悪さからくる足裏への体重の乗り方にある場合など症状によて様々です。
ぎっくり腰の患者さんが来院したとします。
車から降りて歩いてくるのも一苦労です。
そんな場合、私は足の裏の調整からおこないます。ぎっくり腰の患者さんは足の裏がカチカチに固くなっています。そこを緩めてあげるだけで、腰の状態が少し楽になってきます。
先日の患者さんは、足首の捻挫でかばいながら歩いていたら腰が痛くなったそうです。
足首の腫れは引いていましたが、体重が小指側に乗ったままで足裏全体で体を支えることができなくないままでした。
そこで、まず足首の調整をおこない、その後に腰の調整をしました。
このように原因を改善しないことには、そのときは痛みが無くなったとしても、足首の調整をおこなわないまま腰を整えた場合はまた数日すると痛みがぶり返すことになります。
人の体は機械部品の寄せ集めではない
人差し指を怪我していたなら、中指と親指で物をつまみます。
ドアノブを手首の動きだけでは回せない場合、肘や肩だけでなく上半身まで使って力を込めます。
身長よりも高いところに画びょうを指すときは、腕だけでなくお腹にギュッと力を込めます。
人は機械と違って、どこかが力が足りなかったり、動きが悪かったりすれば、別のどこかを一緒に働かせることで、その動きをスムーズにおこないます。
腰は体の要と言われます。そう言われるのは腰がさまざまな動作に関わっているからです。
逆に言えば、腰が働いてくれないとさまざまな動作に支障が出るというとも言えます。
全身を調整するのは、時間も手間もかかります。でも・・・
腕や脚など、ひとつひとつの部分は細かなちょっとしたことの調整かもしれません。
しかし、それが掛け算になってくると体全体に大きく違いが出てきます。
アーチェリーの矢が手元でコンマ何度ずれるだけで、数十メートル先では的から大きくズレてしまうように、ちょっとした不具合の積み重ねが、腰の状態に地味にマイナスに効いてきます。
腰以外のいろいろな部分(=全身)を調整すると、痛みも改善され、固まっていた腰の動きも大きく改善します。
原因から改善しているので、症状のぶり返しも少なくなります。
そのため腰痛が改善したら、肩こりや姿勢が良くなったということがおこります。